Beauty News vol.13 | 最新サロン利用動向 -2024年上期- [後編]

2024.08.22

ランドプランニングアソシエーツがお届けする「美容・ヘア」情報です。
話題のニュースやトレンドを織り交ぜながら美容業界の今をお伝えします。

 

前編に引き続きホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2024年上期」の調査結果より「男性の美容意識の高まりが美容市場に現れてきている」ことに着目し、女性・男性の利用率、メニューの違いからそれぞれのニーズを探っていきます。

 

美容室の利用金額が増えた理由

 

利用金額、利用価格帯が増加傾向にある理由として男性・女性ともに「メニュー(カット価格など)料金の値上げのため」と8割前後の方が答えており、他に「カラーにかける金額が増えたため」「トリートメント、ヘッドスパにかける金額が増えたため」と回答する方が多く見られます。

 
過去1年間、美容師での1回あたりの費用が増えた方は、その理由を教えてください。
 

 

美容室1年以内のメニューの利用率

 

そこで女性・男性ともに、どんなメニューを利用しているのか見ていきます。
女性は「縮毛矯正・ストレート」メニューが3年連続で増加しており、男性は「カラー」「パーマ」「トリートメント」が増加。特に「パーマ」は4年連続で増加傾向にあるようです。

 

過去1年間、あなたは美容室で、以下のメニューをどの程度利用しましたが。-女性-

 

女性メニューの「縮毛矯正・ストレート」増加はSNS等でロングヘアがサラっとなびく「バックショット」の写真や動画が強く影響を与え、ストレートヘアへの憧れが背景にあるように感じます。また、40代女性のオトナ女子は加齢による髪のうねりや癖を直したいというニーズが根強くあるのでしょう。

 

過去1年間、あなたは美容室で、以下のメニューをどの程度利用しましたが。-男性-

 

また男性の「パーマ」利用率の増加は、男性にとってパーマはおしゃれ目的に止まらず、「髪のボリューム」や「うまくまとまらない」といった悩み解消にもつながります。デザイン性の高いパーマスタイルや身だしなみを整えられるナチュラルなパーマスタイルが若年層へ提案されていると考えられます。

 

以上、「美容コンセンサス2024年上期」より気になる項目を選んでお届けしましたが、多様化する美容界で物価上昇の流れが止まらない昨今であっても消費者の美容への関心は緩やかながら加速しているように感じました。

 

ランドプランニングアソシエーツ広報より。

 

出典:(株)リクルート ホットペッパービューティーアカデミー「数字で見る美容業界」(2024年6月25日更新) ・「美容センサス2024年上期」(2024年6月)

 
 

Beauty News vol.12 | 最新サロン利用動向 -2024年上期- [前編]に戻る