Beauty News vol.1 | サロン利用者の”環境保全への関心” SDGsとサステナビリティ

2022.04.29

ランドプランニングアソシエーツがお届けする「美容・ヘア」情報です。
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コロナ禍にSDGsの認知が高まる

 

昨今、美容業界でもSDG’sに関する取り組みが多く見られます。また、環境保全への関心を持つサロンさまも多くなってきたように感じております。では、一般の方はどこまで環境保全への意識をお持ちなのでしょう?そこで今回、2021年11月18日ホットペッパービューティーアカデミー掲載の「サステナビリティに関する利用者の意識調査」から、サロン利用者がどのくらい“環境保全への関心”をお持ちなのか軽く紐解いていきましょう。

 

アンケートの対象者はヘアサロン、リラクゼーションサロン、アイビューティーサロン、いずれかの美容サロンを過去1年以内に利用した20〜59歳の女性2,000人が対象です。

 

調査結果はまず、「サステナビリティ(持続可能)」に関する言葉の認知について聞いたところ、「SDG’s」が最も高く55.5%。次に「ダイバーシティ(多様性)」の39.0%。続いて「サステナビリティ」の37.7%でした。そして意外に露出度の高い割に認知度の低くいと感じたのが「エシカル消費(人・社会・地域・環境に配慮した消費行動)」で12.6%でした。「いつから知ったのか?」を聞いたところ「1〜2年前」という答えが最も多く、コロナ禍になってからと捉えることができます。

 

 

 

潜在ニーズが窺えるサロンでのエシカル消費

 

もう少し踏み込んだところまで調査されており「エシカル消費につながる商品、サービス(美容以外のカテゴリーを含む)の利用意向」については「食品」が最も高く「購入・利用経験あり」が31.9%。「購入・利用意向あり」が41.5%となりました。

 

美容に関して「化粧品」は「購入・利用経験あり」が8.6%で「購入・利用意向あり」が18.6%と10%も増加しています。ちなみに「美容サロン」では「購入・利用経験あり」が3.2%で「購入・利用意向あり」が7.2%と2倍になっており、その潜在ニーズが窺えます。例えば、「エシカル消費につながる美容サロンについて、あなたが利用してみたいと思う美容サロンの特徴」について調査したところ、1位に「オーガニックな薬剤やシャンプーなどの使用」28.2%で、2位に「スタッフの手荒れ防止になど、肌に優しい薬剤の使用」27.3%が上位を占めていました。また、「スタッフが長時間労働にならないような配慮」19.2%が5位にランクインしていたのも現代社会らしい興味深い結果でした。

 

美容サロンでは施術者とお客さまの接点は多く、定期的に通う上で関係構築が築かれていく場所です。“施術してくれる人”というだけの存在ではない、もう一歩踏み込んだ「安心と安全・共感と相談」でつながる関係性を生むことがサロンの価値向上につながっていくのではないかと考えます。
 

ランドプランニングアソシエーツ広報より。