Beauty News vol.5 | 美容室では2016年からカラーとトリートメントの需要が伸長

2022.11.18

ランドプランニングアソシエーツがお届けする「美容・ヘア」情報です。
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2016年から美容室における利用金額が伸び続ける

 

美容室ではカラーとトリートメントの需要が伸び続けていると、ホットペッパービューティーアカデミー「美容センサス2022上期」の調査結果で明らかになっています。

 

若年層カラー施術内容・1回あたり利用金額とカラー利用率

 

美容室における1回あたりの利用金額について15歳〜69歳の女性を対象に調査したところ、2016年から利用金額が伸び続けていて、2022年も続伸し過去最高の7,345円と更新されました。

 

その背景としてカラー利用率が、17年以降も伸び続け、中でも15歳〜19歳と20代の金額の増加額は大きく伸びています。これらの世代のカラー施術内容を深掘りすると、両世代ともに1位は単色カラーですが、2位がブリーチ、3位がインナーカラーとなっています。

 

2位のブリーチは美容感度の高い方のメニューからオシャレの選択肢の一つに

 

中でもブリーチの利用率は15歳〜19歳で43.4%、20代でも24.9%と4人に1人の割合で利用していて、ブリーチが美容感度の高い方のメニューではなくなり、女性利用者の裾野が広がっていることが伺えました。

 

傷みにくいブリーチ剤などここ数年で薬剤が進化していることも加え、ハイトーンカラーのトレンドとSNSでの拡散、髪色を楽しむことに対する理解浸透といったこともあり、オシャレの一つの選択肢として利用されるようになってきたと感じます。

 

3位のインナーカラーは二つの理由で一般的に

 

インナーカラーも、15歳〜19歳で28.9%、20代で17.9%が利用。仕事をされている方などコロナ下で出社頻度が減ったこともあり、チャレンジしやすい環境が整ったことと、インナーカラーであれば髪の内側のカラーリングなので目立ちにくいことといった二つの理由からブリーチ同様、一般的になってきているのではないでしょうか。

 

こうしたカラー利用率の伸長に伴って、一人当たりの店販品の購入額も前年比8.9%増の11,935円と高まっているように思われます。

 

ブリーチやハイトーンカラーといったメニューでは、薬剤が進化したとはいえ、全くダメージがないわけではなく、トリートメントによるケアも必要なのは事実です。これを見越し、セットメニューとして最初からトリートメントなど加え、かつホームケアに役立つ店販品購入までを組み込んでいるサロンも増えいるようです。こうしたことも1回当たりサロンでの支払い金額が高まっている背景にあるといえそうですね。

 

(出典:2022年6月23日ホットペッパービューティー(株式会社リクルート)調査『「美容センサス2022年上期」から 読み解く!美容消費の兆し』より)

 

ランドプランニングアソシエーツ広報より。