Beauty News vol.6 | コロナ禍で、若年層のサロン選びが変化!「じっくり選ぶ派」それとも「時間をかけたくない派」?

2023.03.29

ランドプランニングアソシエーツがお届けする「美容・ヘア」情報です。
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サロン選びは「じっくり」or「時間をかけたくない」?

 

今回はホットペッパービューティーアカデミーが掲載する「美容センサス2022年下期<美容意識・購買行動編>」から「コロナ禍で変化した女性のサロン選びのポイント」についてお話します。

 

コロナ禍における若年層のサロン選びの変化

まず、「Q:コロナ禍で、美容サロン利用に対する価値観で変化のあったものは?」という質問に対し、「A:サロンを選ぶ際は、多くの情報からじっくり選びたい」と答えた層が15〜19歳で17.8%、20代で12.5%と若年層に最も多く、30代からは8.6%、40代で6.4%、50代で5.1%というスコアになっていました。その反面、「A:サロン選びに時間をかけたくない」という答えには15〜19歳で8.0%、20代で8.4%、30代で8.7%、40代で7.6%、50代で7.4%という大きな差のないスコアでした。

 

ここから見えてくることは「サロンをじっくり選びたい」という人がいる一方で、「サロン選びに時間をかけたくない」と思う人もいて、両者のスコアを比較すると、美容サロン利用に対する選び方が30代を境に逆転しています。コロナ禍での行動規制のため、サロンに行きたいと思っても行けない…という人もいたでしょう。若年層ほど、「自宅から離れた」都心部や繁華街等のサロンに行く傾向もあるようで、そのため、時間を作って出かけたサロンで「失敗したくない」という思いが、オトナ女性以上に強いのかもしれません。つまり、コロナ禍以降これまで以上に、SNSやネットの情報を入念にチェックしてからサロンを予約しているのかもしれません。

 

初回のサロン選びは、15~19歳、20代とも「ネットの口コミ」を最重視!

 

ではどのような情報を頼りに若年層(15〜19歳、20代)は初回の訪店を重要視しているのか、「初回のサロン選びの重視点TOP5」から考察してみます。

 

 

15~19歳では、「ネットの口コミが良い」が1位で、他の年代と比べても、最も高いスコアを出しています。また、お客さまの「口コミ」投稿だけで選ばれているのではなく、サロン側の「返信」をチェックする方が多いそうで、悪い口コミに、サロン側がどのような返信をするのか?を重要視した上で、口コミには「新規のお客さまへのお手紙」という気持ちで返信したいものです。

 

しかし「Q:初回にサロン選びの重視点」の全年代(総合)のA:1位は「自宅から近い」で、そこから推測しても若年層が「ネットの口コミ」を重要視する傾向にあるといえるでしょう。

 

また見逃せないのが15~19歳、20代それぞれトップ5に「ネット予約ができる」がランクインしていて、裏を返せば「ネット予約ができないサロン」「ネットに空き枠がないサロン」は、競合に流れてしまうというリスクを孕んでいることでしょう。予約枠を増やすアイデアがないか、見直してみるのもいいかもしれませんね。

 

SNSやネットの施術写真がサロンの決め手に

 

そして初回のサロン選びで「施術写真」が重要視されていて、コロナ禍で、若年層のスコアが上昇しているようで、他の年代よりも「ネットに掲載されているデザインやスタイルが良い」というスコアが高く、コロナ禍以降も上昇しています。

 

若年層の「サロンを選ぶ際は、多くの情報からじっくり選びたい」が高めに出ていることからも、これまで以上に、SNSやネットの施術写真がサロンの決め手にもつながっていることが伺える調査結果となっています。
若年層の集客に力を入れる場合には、「ターゲットにあわせた写真があるか?」「(未経験者の多いエステ・ネイル領域では)施術の内容が分かりやすいか?」など写真のチェックも重視すると良いかもしれません。

 

ランドプランニングアソシエーツ広報より。